新人研修の要

代表理事 古谷 治子

 いよいよ4月、新人研修講座がスタートしました。
 大企業なら半年から1年、中小企業ではひと月から3ヵ月、企業人になるための土台作りを、私たち講師がお手伝いするわけです。

 日本生産性本部が発表した平成29年の新入社員は、「キャラクター捕獲ゲーム型」。凝りすぎて、よく分からない感もありますが、確かにゲームに例えると掴みやすい。古谷の思う、近年の傾向は「リセット世代」です。
 何かあれば、全部リセットしてしまう。壁にぶつかった途端、ゼロベースにして辞めていくケースも珍しくありません。
 果たして人生、それで良いのか。リセットは究極の手段であるべきなのに、数ヶ月や1年でリセットしては、癖になって、これからの人生がリセットだらけになってしまいます。

 ビジネスマナーももちろん大事。型が人を作り上げていきます。でも、何より大切なのは、意識のところ。
 働くとは何か、企業人と学生アルバイターは何が違うのか? 
 働くことの目的意識を持てるかどうか、これがカギです。意識をしっかり持っておかないと、何かあった時に判断できません。

 ダグラス・マグレガーは、「正しい判断基準をなければ、どんなに頭が良くても、努力しても、例え運に恵まれたとしても成功しない」と、言っています。
 またピーター・ドラッカーは、「働いてもらうのは、できないことのためではなく、できることのためである」と、述べています。

 言葉で話すのは難しい課題、毎回の講座で同じ事を、同じように話していても伝わりません。
 そこで様々な偉人、経営学者の言葉を借りて、業界、職種、そして、受講者の顔を見てチョイスし、表現を変えるよう心がけています。

 毎年4月は、各社の新人さんのお顔を見て、気持ちが引き締まる。
 社会人としてのスタートダッシュをいかにサポートするか、講師は、これからの人生を左右する重要な役割を担っていると思っています。

 私たち講師には大きな期待がかかっています。

 皆様、共に頑張りましょう。

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4月3日、平成29年度マネジメントサポートグループ入社式
を開催いたしました



チームビルディングセミナー
チームの発展段階に応じて適切な対応がとれる実践技術を習得する

開催日:2017年4月18日(火)
時 間:各日10:00~16:00

▼詳しくはこちらより
http://日本講師協会.tokyo/kokaikoza/teambuild20170418.html


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